健康スポーツナースは、日本健康運動看護学会が認定する、健康とスポ―ツの分野に特化した看護師のことです。地域のスポーツセンターで、子どもから高齢者までの幅広い人を対象に運動のアドバイスを行ったり、学校の運動器検診に携わったりします。また、健康スポーツナースの認定とトレーナーの資格の両方を保有し、スポーツ選手のサポートを行うこともあります。さらに、理学療法士や医師といった専門家と連携して働く場合も珍しくはありません。健康スポーツナースになるためには、養成講座を受ける必要があります。日本健康看護学会の本拠地は宮崎県にあるため、そこまで足を運ばなければなりません。講座は年に複数回開かれますが、カリキュラムが夏季と冬季に分けられる場合もあります。その場合は、二回に分けて宮崎に訪れることとなります。
最終的には試験に合格すると、健康スポーツナースとして認定されますが、その試験を受けるためには20時間の講座を受講しなければなりません。夏季と冬季の二回宮崎に訪れなければならないのは、一回だけでは20時間の条件を満たせないからです。また、健康スポーツナースの認定は一度得られたらそれで終わりというわけではなく、4年ごとに更新をしなければなりません。更新の際には10時間の研修プログラムを受ける必要がありますが、そのプログラムの種類は多いです。2時間に換算される学術集会に一回以上参加することが最低の条件で、それ以外は養成講座と同じタイミングで開催されるプログラムを選択したり、日本健康看護学会から認定を受けた講習会に参加したりするなど、内容を柔軟に変更できます。