健康スポーツナースは運動器検診を通して、筋肉や関節の状況を見極めて適切な助言をします。身体の状態はみな同じではなく、立つときに斜めになってしまう、しゃがむのが極めて難しい、といった人もいます。加齢に伴うトラブルもあり、年齢を重ねるにつれで可能な運動やスポーツが限られてくる人も多いです。自身の身体の性質を把握せず、無理な運動を重ねると怪我や骨折のリスクが高くなります。同様の運動をしているのに、まったく身体に問題のない人もいれば、頻繁に怪我をしてしまう人もいるでしょう。両者の違いを特定することができれば、適切な運動法が見えてくるわけです。健康スポーツナースは教育現場や地域の集まりなどで幅広く活躍しています。
医療施設も健康スポーツナースの活躍の場です。運動不足の問題を解消するには、無理のない範囲で運動を続ける必要があります。人間の身体は運動により適度な負荷を与えることで、筋肉や関節が強くなるのです。宇宙空間に行くと骨がもろくなると言われていますが、これは重力がなく骨に負荷がかからないためです。地球には重力があるので常に身体に負荷がかかっていますが、健康増進のためには運動やスポーツをしてさらなる負荷をかける必要があります。自身の体質や体型に見合った運動メニューが見つかれば、安全に運動を続けることができます。日頃から身体を動かす習慣を身につければ、生活習慣病やメタボの予防、心肺機能の向上のためにも役立つでしょう。